天授庵(南禅寺塔頭)

南禅寺の三門の南側すぐのところにあります。南禅寺開山の大明国師(東福寺の龍吟庵に住んでいた無関普門のこと)を祀っています。金地院と同じく、江戸時代の始まった頃の慶長年間に再興されました。再興した細川幽斎と妻のお墓があります。また、明治維新前後に勝海舟らに影響を与えた横井小楠のお墓もあります。

本堂には長谷川等伯の襖絵などもあるらしいのですが、拝観できません。方丈の東側にある枯山水庭園と、本堂の池泉回遊式庭園を拝観できます。

秋に行くことができたら庭園の紅葉がとてもきれいで楽しめます。おそらく、東山の中でも紅葉の美しさは特別なものがあると思います。南禅寺の塔頭では、この天授庵は秋に色彩が豊かになる木々を植えています。同じく南禅寺の塔頭である金地院は天授庵と違って、常緑の木を選んで植えているのです。秋の一日、ベストのタイミングと思われる写真を撮ることができました。

参拝料をお支払いして庭に向かうと、紅葉の鮮やかな光が見えてきてワクワクしました。

天授庵には庭が二種類あります。方丈東庭(枯山水)と、本堂前庭(池泉回遊式)です。

方丈では、縁側に腰掛けて東に向かい、枯山水の庭園を鑑賞します。白砂の枯山水の庭園は色とりどりのカエデに縁取られています。白砂の中の島は苔で覆われており、常緑の松も植えられています。参拝者の皆さんも写真を撮ったり、庭に見とれたりしています。

木によって紅葉の度合いが違っていて、黄色やオレンジ色の微妙な色彩に驚嘆しました。

本堂の前庭には、池が広がっています。この池の周りを歩きます。広い池の周りは秋になると赤、黄、オレンジの紅葉に彩られ、その光が水面に反射し、錦鯉が泳ぎ、とても静かな雰囲気を楽しめます。

本堂南庭は南北朝時代に作られたといわれています。飛び石や築山など、庭を楽しむ工夫がたくさんあります。

奥の方には竹林を配しており、そこから漏れる光がなんとも言えない清々しさです。

この日は、錦のような庭で秋らしい一日を味わいました。こういうのを錦秋というのでしょう。自然の素晴らしさにはいろいろなものがあると思いますが、天授庵では絵画のような自然の美しさに出会いました。

水面だけではなく、本堂のガラスにも紅葉が反射していました。

この日は金地院の庭園と長谷川等伯の絵画を見た後だったので、充実した秋の一日でした。

天授庵は夜間にはライトアップされることもあります。ぜひ訪れてみてください!

基本情報

よみがな てんじゅあん

アクセス  地下鉄東西線「蹴上駅」下車徒歩約10分

拝観料  大人 500円 

拝観時間  9:00〜16:00

休日 なし

住所 京都市左京区南禅寺福地町86-8

電話 075-771-0744