泉涌寺

東大路通から東へ、上り坂の参道を行くと、大門に着きます。広々とした東山の麓のこのお寺は、皇室と関係が深く、「御寺」(みてら)とよばれています。奥の月輪陵には昔の天皇のお墓があります。皇室の菩提寺でもあります。

上り坂の参道にある総門から徒歩10分で大門に着きます。この辺りに大きな駐車場もあります。大門から入って、左手の楊貴妃観音堂には女性らしい楊貴妃観音像があります。唐の玄宗皇帝が楊貴妃の死を悼んで造らせたと伝わっています。今は、この楊貴妃観音が美貌のお守りになるということで、女性からの信望が厚くなっています。 本当は楊柳観音で、海運の守り本尊であったという話もあります。

下がり参道で仏殿(仏教の道場)に至ります。下がり参道であるのは仏教の道場は山地の窪地にあるからだそうです。仏殿には御本尊の三世三尊仏があります。それぞれ過去、現在、未来を表す、お釈迦様、阿弥陀様、弥勒様の像です。天井には狩野探幽の龍の画があります。ここの仏殿は、律、天台、真言、禅、浄土の5宗兼学の道場です。国内最大の涅槃図があります。

整然と本堂、仏殿、舎利殿などが並んでいます。広々とした清らかな白砂の上を歩きます。

舎利殿には、仏牙舎利と日本最古の韋駄天(仏教の守護神)の像が安置されています。仏牙とは仏様の歯のことです。仏牙舎利は南宋から来たとされています。謡曲の「舎利」も室町時代に作られました。舎利殿は10月の最初を除き非公開です。

鎌倉時代の建保6年(1218)、月輪大師が空海の草庵跡にあった仙遊寺を、境内に湧く清水にちなんで泉涌寺に改めたといわれています。月輪大師は宋に渡り、仏教を学んで泉涌寺を開きました。

本坊の御座所庭園は綺麗に手入れされた、風通しの良い、広々としたお庭です。仙洞御所から移したといわれる桃山期の雪見灯籠があります。一般的な灯篭は六角形ですが、この雪見灯籠は、八角形をしています。

御座所には、襖絵や屏風絵が飾られています。

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