無鄰菴

無鄰菴は長州藩出身の政治家、山県有朋の別荘でした。明治28年(1895)に造られました。隣という字はこざとへんが左にくるのですが、無鄰菴のでは右にきています。でもおんなじ意味だそうです。お隣さんがいない庵という意味のようです。

坪庭がありました。日射量が少ない気がしますが、植物が育っています。日陰でも育つ植物でしょう。葉の先まで手入れがされているようです。

無鄰菴の庭は小川治兵衛の作庭です。私が訪れた時には、造園会社「植治」のスタッフが解説などもしてくれました。お庭の管理に力を入れているのでしょう。

借景で、東山が木々の上に見えます。木々が塀の役割を果たして、東山まで庭が続いているように見えます。実際は南禅寺があるのですが、木々のおかげで目に入りません。庭に訪れた人を広々とした気持ちにさせる工夫です。

流水があります。これは蹴上のあたりからパイプで引いた琵琶湖疎水の水です。石で段差を設けて、せせらぎの音が書院まで届くようにしています。

苔ではなく、芝生を使用しています。山縣有朋が苔ではなく芝生を選んだそうです。明治初期の近代化とも関係しているでしょう。和洋折衷という庭園ともいえそうです。

建物の中はカフェになっており、みなさんのんびりと庭を眺めています。「植治」のスタッフがコーヒーなどを運んでくれます。

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