金地院(南禅寺塔頭)

金地院は南禅寺のすぐ南にあるお寺です。近くに湯豆腐のお店がたくさんあります。北山の鷹ヶ峰に建立された寺院を応永年間に以心崇伝が移築したものだそうです。江戸時代の初期に、徳川家康に使えた崇伝が東照宮などを建てました。当時のまま本堂、開山堂、東照宮が残っています。

中に入ってすぐ、風格のある明智門が出迎えてくれます。明智光秀が母の菩提を弔うために大徳寺に建てた桃山時代の門が移築されたものです。

金地院には大きな池があり、池泉回遊式庭園となっています。この大きな池の周りを歩いて行くと、東照宮に着きます。

金地院の庭は、同じく南禅寺の塔頭の天授庵と違って常緑樹の木で構成されています。これは江戸幕府が枯れないように、ということらしいです。東照宮はとても古めかしいです。歴史で習った江戸時代の最初の徳川家康を祀っています。

東照宮には、東照公、つまり徳川家康の遺訓がありました。私にとっても日常生活で大事にしないといけないようなお言葉が並んでいます。

写真を撮影した日は朝早くに訪れたので庭がとても爽やかでした。庭師の方もいました。丁寧に管理されています。金地院に流れている小川は琵琶湖疏水であることを教えてもらいました。常に水気があり、苔が生き生きしています。

方丈の「鶴亀の庭」は枯山水です。ここでは、鶴と亀が石で表現されています。鶴は卵を抱いている構図で、鶴と亀は向かい合っています。とにかくめでたい庭です。東照宮を拝むことができる奉拝石が鶴と亀の間にあります。小堀遠州の作った庭というのはたくさん伝わっていますが、間違いなく小堀遠州の作ったものという証拠が残っているのは、金地院のこの庭だけだそうです。

方丈には鎌倉時代の快慶によるものとされる本尊、地蔵菩薩があります。方丈の奥に行くには、別途料金が必要です。

方丈の建物の奥には、教科書にも載っていたことがある長谷川等伯によるテナガザルの襖絵『猿猴捉月図(えんこうそくげつず)』があります。テナガザルは片手で枝を掴みながらもう片方の手を水面の月に伸ばしており、今にも枝が折れそうという感じの絵です。そのことから、不確かな夢を見ないようにというような教えがあるらしい。

八窓席という立派な茶室もあります。大徳寺孤篷庵(こほうあん)、曼殊院のお茶室とともに、京都三名席の一つです。

明治維新後の廃仏毀釈の時、特に徳川ゆかりの寺だったために取り壊しのピンチになり、ここは道場のための寺ですよという意味の『布金道場』という山岡鉄舟による扁額が飾っています。

南禅寺と天授庵まで徒歩で3分です。

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