夕方に、京都御苑の中を通りました。ちらほらと木蓮が花を咲かせています。御所の北のあたりに近衛家の屋敷があった跡地があり、小さな公園もあるのですが、その周りの桜が早くも開花していました。

近衛邸跡の桜は糸桜といいます。細い枝が糸のように垂れ下がっていて、小ぶりな桜花がたくさんついています。近衛邸は、御所が火事で燃えてしまった時には仮の皇居にもなったことがあるほど立派な屋敷だったそうです。京都御苑は公家の屋敷の並ぶ小さな町だったのですね。

天皇は長く京都にいました。明治以降になってからは、東京の皇居に天皇がおられます。皇居には大きなお堀があり、なるほど天皇というのはお城のようなところにいて、ガッチリと守られているのだな、と思うわけです。でも日本の歴史の中では京都のお堀のない御所におられた時間の方がとても長いのです。お堀なんて必要なかったのですね。

江戸時代後期の孝明天皇は「昔より名にはきけども今日みれば むべめかれせぬ糸さくらかな」という歌を詠まれています。めかれせぬとは、目離れせぬということで、目を離せないほど、という意味。大変昔から糸桜で有名だったことが伺えます。

この糸桜は、昭和時代に植え替えられたものだそうです。それにしても春が来た、という感じです。

雨上がりでしたので、おもしろい写真を撮ることができました。水たまりに反射した糸桜です。道いっぱいに水たまりができてしまっています。

シジュウカラが糸桜の枝に止まって盛んに鳴いています。シジュウカラは鳴き声で文章を作ることができるのですが、さぞかし喜んでいるのでしょう。

この前、昼過ぎに来た桃林にも西日が差し込んでいました。今日の方が見頃だったかなあ?

出水の小川と呼ばれる小川が京都御苑の南西部に流れていて、その近くに植えられた「出水の桜」も早咲きです。こちらも綺麗に咲いていました。まだまだ花見シーズンではないですが、ちらほら人が集まり出しました。

今年はたくさんの桜を見ようと思います。

おすすめの記事