京阪出町柳駅からてくてく散歩を始めました。下鴨神社のあたりを流れる鴨川の二本の支流が交わる、デルタのあたりです。この辺りは昔、日本海の海の幸、特に鯖を運んできた街道である鯖街道の終着点。出町橋のたもとには鯖街道口という石碑があります。

若狭湾の小浜からは、峠を越える道はいくつかあったのですが、その中の若桜街道がいつしか「鯖街道」と呼ばれるようになりました。鯖に塩をふって、担ぎ手が険しい山越えをして、京の出町に至ったわけです。京都には琵琶湖の魚も出回りますが、日本海の魚も美味しかったのでしょう。

この石碑のあるところから西に少し歩いたところに、商店街があります。出町枡形商店街です。賑わいのあるところなので歩いてみると、大きな魚が吊り下がっています。「うれしいなあ たのしいなあ」という文字も見られます。こういう文字なんて、広告でもないし、商店街でみるのはは珍しい気がしますけれども、率直に大切なメッセージと受け取れます。昨今、新型コロナウイルスで景気が減退していますが、病も景気も「気」から、といいます。普段の生活の中で、うれしいことたのしいことを感じていきたいものです。

昼ごはんをどこかでいただきたいと思います。出町枡形商店街の満寿形屋では美味しい鯖寿司をいただけます。

うどんと鯖寿司のセットをいただきました。このうどんと鯖寿司のコンビというのは、疲れた体にはものすごく効きます。お寿司のお酢と、うどんの出汁が美味しいんです。京都の軟水と、昆布だしは多分商店街の昆布屋さんのものでしょう。

鯖寿司はボリュームがあります。臭みをとるための香料として葉っぱが入っています。店の中で京都新聞を読んでいると、福祉とは「ふ」だんの「く」らしの「し」あわせ、とありました。こういう店に出会えるのも幸せです。

昼ごはんをいただいてから、デルタのあたりを散歩しました。春を待つひとときでした。

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