東山三十六峰の1つ、椿ヶ峰のふもとに、大豊神社が鎮座しています。

末社の大国社の狛ねずみ

哲学の道の脇に大豊神社への参道があります。哲学の道の散歩の途中にすぐに立ち寄ることができます。疎水べりからこの参道を上がって行くと、大豊神社に着きます。

この参道には多くの椿が植えられています。東山は椿がたくさん生えていて、銀閣寺にも椿の生垣があります。もともと野生のヤブツバキが東山の気候風土に合っていたのでしょう。

その東山の中でも、大豊神社の御神体である椿ヶ峰は、「椿」と名前がつくほどですから、山中にたくさん椿が生えていたと思われます。大豊神社は椿の名所です。

境内には見事な椿の木がたくさんあります。

大豊神社の本殿の隣に、末社である大国社があります。祭神は、大国主命(オオクニヌシノミコト)。この大国社には、狛犬ではなく狛鼠(ねずみ)がいます。

この狛ねずみが可愛らしくてとても人気があります。子年には多くの初詣の参拝者で賑わいます。

もともと狛犬が神社にあるのは、その神社を守護する、守護神という意味があります。でも、大国社の狛ねずみは、守護しているわけではありません。ねずみは大国様のお使いなのです。

古事記に書かれた神話の中で、ねずみは大国主命を助けた動物として登場します。

大国主命が素盞嗚尊(スサノオノミコト)の娘と結婚しようとした時に、素盞嗚尊は試練を与えた。草原に鏑矢(かぶらや)を放って取ってこいという。大国主命が矢を取りに行くと素盞嗚尊は火を放った。火に囲まれ、焼け死ぬかもしれないピンチになった大国主命を救ったのがねずみだった。ねずみは「こちらに穴がありますよ」と大国主命に伝え、その穴に入った大国主命は難を逃れた。

このようなわけで、大国社の狛ねずみは、祀られている大国様の神使(しんし)になったのです。

このように動物が神様のお使いである例は、他にもお稲荷さんの狐や、天神さんの牛などがあります。

ねずみは福をもたらす福神であると考えられています。

狛ねずみの持っている巻物は、学問を表しています。

もう一方の狛ねずみは、生命の源である水の玉を持っています。

大豊神社の狛ねずみはいつも椿の花で飾られています。

ご利益は、縁結び、長寿、安産、学業成就とたくさんあります。

ぜひ手を合わせておきたいものです。

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